
2026年4月10日、台湾食品医薬局(TFDA)は食品の栄養成分表示に導入する「赤黄緑」評価システムの草案を発表しました。また4月21日、オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は食品の栄養成分を評価し表示する「Health Star Rating System」の義務化について意見募集をすると発表しました。
どちらも栄養成分のFOP(包装前面表示)に関わる制度ですが、近年では各国または地域で様々な制度が発表されていますので、方式(GDA方式とスコアリング方式)の違いにも触れつつニュースを整理していきたいと思います。
台湾
現在策定中のガイドラインでは「糖類」「ナトリウム」「飽和脂肪」が対象とされており、「赤(高い)」「黄(中間)」「緑(低い)」の評価のための閾値が定めてあります。(固形食品100gあたり(括弧内は液体食品100mlあたり))
| 1.赤(高) | 糖類15g(7.5g)、ナトリウム500mg(250mg)、飽和脂肪4.5g(2.25g) |
| 2.黄(中) | 上記1(赤)と下記3(緑)の間にある場合 |
| 3.緑(低) | 糖類5g(2.5g)、ナトリウム120mg(120mg)、飽和脂肪1.5g(0.75g) |

図解ガイド(PDFダウンロード)も公表されており、茶飲料の例が掲載されていますので表示部分を抜粋します。FOPのデザインは「GDA(1日摂取量ガイドライン)方式」をベースとしつつ、「閾値」をもとに赤黄緑に評価される方式です。今後、この草案についての意見募集がなされる予定です。
FSANZ
オーストラリア・ニュージーランドにおける「Health Star Rating System」(健康スター評価)は、所定のアルゴリズムにもとづき評価されたスコアを星の数で表示する「スコアリング方式」のFOPです。


意見募集ページに詳細資料がいくつか公開されていますので、表示例を抜粋します。これまで任意の制度でしたが、これを義務化するというのが今回の意見募集の趣旨となっています。募集期間は2026年6月21までです。
栄養成分のFOPは国または地域で様々ですが、「GDA方式」の例としてはタイ(義務)を、「スコアリング方式」の例としてはオーストラリア・ニュージーランド(任意)のほかシンガポール(義務)とフランス(任意)の制度を挙げることができると思います。「スコアリング方式」のほうが一歩踏み込んでいる分、評価の方法が難しいとされています。今回の台湾の「赤黄緑」評価システムは「GDA方式」に「閾値」を組み合わせたもので両方式の中間にあたり、同様の例に英国(任意)の制度があります。
なお、日本では2026年2月に「日本版包装前面栄養表示ガイドライン」と「<参考情報>日本版包装前面栄養表示ガイドライン関するQ&A」が公表されています。任意のFOP制度で、「GDA方式」にあたるといえます。日本への輸入や、海外各国への輸出を検討される場合の参考にしていただければと思います。
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