
2025年11月14日、「第7回食品表示へのデジタルツール活用検討分科会」が開催され、食品表示のデジタル化への課題について取りまとめ案が提示されました。今回はその概要をとりあげてみたいと思います。(本件の検討背景は当ブログ記事「食品表示へのデジタルツール活用検討について」をご参照ください。)
表示のためのデータ管理は分散管理が適当
表示のためのデータ管理は国等が管理する1つのデータベースに登録・保管する「一元管理」と、国等が規定するルールに従い事業者で各々データベースを保管する「分散管理」の2つの管理方法が挙げられましたが、設計コストや事業者既存のデータベースを有効活用できることを考えると分散管理により制度設計することが適当と判断されています。
具体的な方法について
取りまとめ案では、容器包装上の義務表示の一部をデジタルツールで代替するかは事業者の任意としています。使用するツールは消費者所有のスマートフォンの使用を前提に二次元コードを読み取り、食品表示情報にアクセスする形を想定しています。流れとしては図に示されるような3つのパターンが提示されましたが、「テクノロジーを使用して記載又は提示される食品情報は、消費者がいかなる情報をも提供又は開示する必要なく、容易にアクセスできなければならない。」という観点から、以下の①あるいは②の形式での提供が適当とされています。

広告等との棲み分け
現在の容器包装の実態を踏まえ、デジタルツールを使用したプラットフォーム上の広告表示は、食品表示の情報提供が第一であり、食品表示情報を妨げない形であれば認められるものと考えられます。一方で食品表示よりも先に広告が表示されたり、食品表示よりも目立ったり、一括表示の間に入るなど、食品表示の視認を妨げるような広告が表示されるような形は望ましくありません。

行政機関が修正履歴を適切に監視できる仕組みが必要
デジタルツールの活用は、事業者の情報修正が容易となる一方、対外的に確認できない形で誤りをなかったものにし消費者に不利益を与える可能性も考えると、修正履歴の保管方法・示し方を併せて検討していくことになります。
今後の予定
取りまとめ内容を食品表示懇談会に報告した後に、本分科会における議論は終了。来年度からは具体的なガイドラインなどの作成・検証となります。
そのほか、容器包装に引き続き必須となる項目やデジタルツール活用で代替可能な項目の具体的議論が食品表示懇談会で実施される予定です。
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