
日本国内のアーモンドミルク市場は、2013年の市場導入以降拡大を続けており、2025年には販売額約325億円、販売量7.0万klとなり、過去最高を更新したとアーモンドミルク研究会が公表しました。しかしながら、販売額・販売量ともに増加する一方、アーモンドミルクに関する具体的な品質基準や定義は存在していませんでした。
こうした市場のニーズに応えるため、アーモンドミルクの日本農林規格制定が検討され、2026年5月19日から農林水産省によるアーモンドミルクの日本農林規格案(以下「規格案」とします)についての意見・情報の募集が行われています。規格が制定されることで、一定の基準を満たした製品であることが分かりやすくなり、消費者にとって購入時の判断材料となるほか、選択の幅が広がることが期待されています。
日本農林規格(JAS制度)とは
日本農林規格(JAS制度)とは飲食料品、有機、農産物、林産物などを対象に、農林⽔産⼤⾂が定める国家規格です。産品の品質や成分だけでなく、生産方法、管理方法、試験⽅法、サービス、これらに関する⽤語など、幅広い規格が定められています。登録認証機関による認証を受けた製品や広告等にはJASマークを表示することができ、国が定めた基準を満たした信頼性の高い製品であることの証しとなっています。
規格案について
今回意見募集が行われている「アーモンドミルクの日本農林規格案」の中から一部抜粋し、特徴的と思われるアーモンドミルクの定義、表示事項の規定をご紹介します。
| 定義 | a) アーモンドと水から製造した乳状の飲料であって、アーモンド含有率が2.0 %以上のもの b) a)に、調味料*、食用植物油脂、食物繊維、風味原料等(乳又は乳製品を除く。)を加えたものであって、アーモンド含有率が2.0 %以上のもの *調味料とは、食塩、砂糖類等、味を調えるために使用する原料 |
|---|---|
| 表示事項 | ●「アーモンドミルク」と邦文又は英文で容器包装の見やすい箇所に明瞭に記載しなければならない。 ●「牛乳や乳飲料ではありません」など、乳又は乳製品ではない旨を容器包装の見やすい箇所に明瞭に記載しなければならない。 |
今回の規格案では、具体的な品質基準が定められており、さらに「牛乳や乳飲料ではありません」といった表示が必要など、消費者に誤認を与えないよう考慮された内容となっています。上記の他、使用原料のアーモンドの定義やアーモンド含有率の求め方なども定められていますので、詳細は規格案をご確認ください。
今後について
今回の規格制定により、基準を満たす商品の明確化が進み、差別化が可能になると考えられます。JASマークの表示(JAS認証)を検討されている方は、規格制定の動向に注目されることをおすすめします。なお、意見・情報の募集期間は2026年6月17日までです。
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許 睿築
趣味は新発売の食べ物を試すことと、絵を描くこと。
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- アーモンドミルクの日本農林規格案についての意見・情報の募集が開始されました - 2026年6月3日





