令和7年度 第2回栄養機能食品に関する検討会について

By | 2026年3月3日

 2026年1月21日、「令和7年度 第2回栄養機能食品に関する検討会」が開催されました。栄養機能食品とは、保健機能食品のひとつであり、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、「栄養成分の機能」を表示するものをいいます。今回はその栄養成分の機能の文言および文末表現の修正案について検討が行われています。

栄養成分の機能の文言の修正

 前回、「⾒直し原案の修正を検討するもの」として挙げられていた文言について、新たな修正案が提示されています。

対象となる成分 現行の文言 ※一部抜粋 修正案 ※一部抜粋
ビタミンK 正常な⾎液凝固能を維持する栄養素 正常な⾎液凝固を助ける栄養素
ビタミンD 腸管でのカルシウムの吸収を促進し、⾻の形成を助ける栄養素 カルシウムの吸収を助ける栄養素
亜鉛 たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素 ※削除
ビタミンC 鉄の吸収を助ける栄養素
※新設
⽪膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作⽤を持つ栄養素 抗酸化作⽤により細胞を保護するのを助ける栄養素
ビタミンE 抗酸化作⽤により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素

 上記は見直し原案について「分かりやすい」と回答した者の割合が低い(60%未満)のものであり、修正案では消費者がより理解しやすい表現となるよう変更されています(検討内容については資料内容をご確認ください)。例えば、ビタミンKの見直し原案は「⾎液凝固を正常に保つのを助ける栄養素」でしたが、「⾎液凝固を正常に保つ」という表現が機能として分かりにくい等の理由より、上記の修正案に変更されています。

栄養成分の機能の⽂⾔における⽂末表現の修正

 現行の⽂末表現は「〜を助ける栄養素です。」や「〜に必要な栄養素です。」等、複数の表現が存在しているため、以下の通り再整理が行われています。

  • 現行の「栄養素です。」を「栄養素のひとつです。」に改める
  • 栄養機能⾷品に該当する栄養素のうち、ある機能を有する栄養成分がひとつのみである場合に限り、⽂末表現を「栄養素です。」とする

※栄養成分の機能の⽂⾔の改正案については資料内容をご確認ください。

今後のスケジュール

 令和7年度中に3回程度の検討が予定されていますので、次回は第1回で議論された「下限値・上限値」の見直しとあわせ、具体的な方向性が固まっていくものと考えられます。さらに令和8年度には「摂取をする上での注意事項」についても検討が予定されています。

 検討会では、文言は事実を記載するだけではなく、消費者に正しく理解されるようなものにすべきだという視点でも議論がされています。制度改正は事業者だけでなく、消費者にとっても影響を及ぼすテーマであることから、今後の動向に引き続き注目されることをおすすめします。



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清水 友里恵

栄養学を専門とし、主に国内から海外に輸出される食品の原材料や表示案の調査業務のほか、国内と海外の栄養成分表示の整合性確認業務に従事しています。
趣味はサックス。