新しい食品表示基準でのアレルギー表示

By | 2015年7月1日
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201507

今回のコラムテーマは、「アレルギー表示」です。
食品表示と規格書管理に関わる実務担当者にとって、アレルギー表示は重要管理点の1つかと思います。
その表示方法がやはり新しい食品表示基準でも変更されていますので、そのポイントを整理してみたいと思います。

まず、主な変更点は下記3 点です。
1. 特定加工食品及びその拡大表記の廃止
2. 個別表示を原則とし、一括表示は例外的に可能
3. 一括表示の場合はアレルゲンを全て表示

そして実際の表示例はこのようになります。

【新基準(個別表示)】

原材料名 小麦粉、コーン、マヨネーズ(卵を含む)、マーガリン、砂糖、脱脂粉乳、食塩、パン酵母
添加物 酸化防止剤(V.E)、香料、乳化剤(大豆由来)、イーストフード、V.C

【新基準(一括表示)】

原材料名 小麦粉、コーン、マヨネーズ、マーガリン、砂糖、脱脂粉乳、食塩、パン酵母、(一部に卵・小麦・乳成分を含む)
添加物 酸化防止剤(V.E)、香料、乳化剤、イーストフード、V.C、(一部に大豆を含む)

変更点1 で廃止された例はマヨネーズです。
変更点3 は、一括表示の事例の原材料に小麦粉の表示があるところを、繰り返しの省略ができないために末尾に「小麦を含む」としている点です
(その他、「一部に?」の表示方法や「・」での接続方法など細かい変更もあります)。
また新基準の一括表示の事例では、添加物の事項欄を設けていますが、これを原材料欄にまとめることもできます。

【新基準(一括表示× 添加物事項欄なし)】

原材料名 小麦粉、コーン、マヨネーズ、マーガリン、砂糖、脱脂粉乳、食塩、パン酵母 / 酸化防止剤(V.E)、香料、乳化剤、イーストフード、V.C、(一部に卵・小麦・乳成分・大豆を含む)

これに添加物の事項欄を設けずに個別表示するパターンを加えると、大きく4 通りの表示方法が存在することになります。
こうしてみると3 番目の「一括表示× 添加物事項欄なし」が表示上も管理上もシンプルに見えますが、
ここで変更点2「個別表示を原則とする」に注意が必要です。Q&A には「個別表示により難い場合や個別表示がなじまない場合」には一括表示が可能とされ、いくつか例示がされていますので、確認してみてください。
(例示の一部:「個別表示よりも一括表示の方が文字数を減らせる場合であって、表示面積に限りがあり、一括表示でないと表示が困難な場合」)

新基準と旧基準の混在を防ぐ目的で、これらの表示方法を社内で統一されるケースもあると思います。
ただ、仕入れ商品を扱う場合は表示方法のコントロールは難しいので、まずはこれらの表示方法の組み合わせがあるということを知っておくことも、確認ミスを減らすために有効ではないかと思います。
なお、複数の部材からなる食品(例:別添スープ、具)など、添加物の事項欄を設けたほうがかえって読みやすくなるケースもあるかと思いますので、混在などの確認ミスを減らすことも大切ではありますが、商品特性によってどの表示方法が最も分かりやすいかを考えることが、より大切であるといえるでしょう。

  

            

【参考】食品表示基準、Q&A(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/foods/index18.html

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